食べられますけど… アイゴ
●アイゴはボート釣りで群に当たるとホイホイ入れ食いになります。船釣りで釣った事はありませんが、浅場の釣りでは来るかも。アイゴは別名バリとも呼び、まさにバリバリの喰いです。このアイゴ、引きますよ。40cmくらいになるそうですが、30cm弱程度のが喰ってくるとけっこう楽しい。しかし、この魚には毒針があります。背びれと腹びれ、それに加え、背中の背びれの前辺りに「隠し針」と呼ばれる毒針が付きだしています。コワ…。そんな訳で私は釣れてもリリースします。魚体には触りません。毒は蛋白毒ですから、オニカサゴと一緒ですね。一度、かなり引きの強いアイゴが釣れた時、逆光で上がってきて、良く見えなくてチヌかと思い、思わず手を出しかけた事がありますが、寸前でアイゴと気づき、手を引っ込めました。掴んでいたら、その日の釣りは終わりになっていたかも。

●私自身はこのアイゴ、食べる(食べられる)魚であるという認識はありません。ボート店の船長から「臭くて食べられない」と言われてましたので。しかし、食べられるそうです。が、美味いという人と、臭くて不味いという人が真っ二つに分かれます。どうも、このバリという言葉は「小便」の意味らしいです。ある地方では「ネションベン」などと実も蓋もない呼ばれ方をしているようです。その由縁は身の匂いにあるそうです。かなり強烈なアンモニア臭で、食べる人でもこれには辟易とするとか。刺身や干物、煮付け等でいただけるそうです。
●私は毒針のある魚で食べるのは唯一オニカサゴだけです。毒針の怖さより「喰いたい!」方が勝りますので。しかし、アイゴはオニカサゴ並みの毒を持っているらしく、私はひたすらそれが苦手。このサイトは「どんな魚でも美味しく食べよう」がコンセプトですが、このアイゴは私にとって「食べられる魚」には入りません。ただ、クサヤの干物みたいなもので、ハマれば美味しいのかもしれません。チャレンジされる方は、くれぐれも毒針に気を付けてください。オニカサゴと一緒で、死んだ後も毒は消えませんので。
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★魚の捌き方・下処理 「オニカサゴの毒針処理」
★テキトーコラム 「魚が釣れ過ぎた時の保存方法等」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ウミタナゴ」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ササノハベラ」
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