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お店から魚売り場が消える!?




キッチン 某雑誌のWEBニュースのページで、「スーパーから魚売り場が消える!」って記事のタイトルを見て、ちょっと驚きました。他にも雑誌系、TV系のWEBサイトで「ギョギョギョッ!! 日本の食卓から魚が消える?」とか「スーパーの鮮魚売場は絶滅寸前!?」「お魚大国ニッポン没落」とか、同様の記事が並んでいました。要は日本の「魚食」の低下の危機感を煽っているような記事です。その危機感の在処を大きく分けると、「日本人の魚離れ」「外国の乱獲による魚資源枯渇」の二つであるようです。

まず「日本人の魚離れ」ですが、これは「日本はいつの間に『世界一の魚食大国』ではなくなっていた!?」ということです。平成24年版水産白書によれば、日本の1人当たり食用魚介類消費量は世界で第3位とか。もとは1位だったのですが、2007年にポルトガル、2009年には韓国にも抜かれたようです。さらには、魚介類の消費量が多い10ヵ国のうち、この20年間でその消費量が減っているのは日本だけ、という問題があるようです。単純に考えれば、「日本人の食生活の多様化」が進み、肉食が増えてきたと考えることもできますが、一部の流通関係者には「スーパーの売り場に並んでいる魚がまずくなってきた」との問題意識があるようです。つまり、流通経路の関係で、なかなか新鮮な状態でお店に商品が並ぶことが少なくなり、安売り合戦で品質も下がり、加工のレベルもパートのマニュアル作業で、商品に魅力が無くなってきたということであるようです。

さらには、魚を捌く、調理するという手間を面倒くさいと感じる方が多くなり、「骨が邪魔」「臭い」とかで魚を敬遠し、魚離れがますます進んでいるようです。ただ、そうした事情があるにせよ、だからと言って「スーパーから魚売り場が消える!」ってのは非現実的で無責任な煽りであると思います。近くのスーパーでも肉売り場と魚売り場は同じくらいに大きく、ということは同じくらいの販売量を持っているということです。精肉、魚介、野菜の生鮮三品はいまだにスーパーの生命線です。

しかし、であるのに煽情的な記事タイトルがあちこちで同じように掲げられているのは何故でしょう? 現実的に考えられるのは「魚が少なくなったこと」ではないでしょうか。その原因は何でしょう。これはもう「乱獲」としか言えないと思います。で、今の「乱獲」は、かつてのような地域的なものから世界的なものへとその規模が広がっているのでしょう。例えば、地域的なものとは、日本やノルウェーの捕鯨のように、国と魚種(クジラは魚ではないですけど…)が限定された問題だったのが、今は新興国が(魚の美味しさに気が付いたのか)あちこちで魚を取りまくっていることが原因だと考えます。ウナギにマグロ、カツオ、イカ、カニ、サンマやサバなどの大衆魚まで、これまでとは比べ物にならないくらいの国が、国際的なルールも明確ではない中で「乱獲」を行っているからでしょう。

故に「魚の数が減り」「新鮮でおいしい魚が手に入りにくくなり」「それをカバーするために味付けした切り身などの半加工品」が増え、もともと日本が持っていた「海が近く、新鮮で安い魚を各家庭(もしくはお魚屋さん)で捌いて、様々な美味しさを食卓に並べる」といった生活、食文化が急激に廃れてきたのでしょう。私は多くの魚を釣り上げて、自ら捌き、その美味しさを堪能できる「釣り」という趣味を持っていますから、本来的な魚食の文化は我が家の食卓では生きています。それが廃れるなどは全く考えられませんが、実際の海では、その乱獲の影響か、魚が少なくなっているような気がします。

ここは、日本発でもどこでも構いませんので、早急に世界共通の資源である「お魚」の漁に関する世界のルールを整備し、海の破滅を招かないように努力しなければ。まあ、相当に難しいでしょうけど、危機感だけを煽っている場合ではないのです。話が逸れるかもしれませんけど、あの悪名高い海の犬「シー・シェパード」が日本の捕鯨活動(調査捕鯨)を暴力的に妨害していたのを止めると宣言しました。理由をご存知ですか? クジラはいずれ死にます。その死骸をサメが食べるのです。生きたクジラは食べない(攻撃されて食べられない)ようですが、そのクジラの死骸が増えてそれを餌にするサメもまた増えて、世界の沿岸でサメによる人への被害(死傷)が顕著に増えてきたからです。やはり、クジラは増えているという調査結果は事実だったようです。さように、海のことを正確に把握するのは難しく、勢い、国益、もしくは手前勝手な主義に偏った言い分がまかり通るのが国際政治でしょう。

ここは、世界に誇る「魚食文化=和食」を持つ日本が腕まくりして奮闘してほしいのです。「スーパーから魚売り場が消える!」なんてことを平気で記事タイトルにしている煽りマスコミなどは何の役にも立ちませんので。でも、日本って言っても、政府か…。

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