テキトー簡単お魚メニュー ガザミ(ワタリガニ)の味噌汁
●本サイトは「簡単お魚料理」のサイトです。原則は「自分で釣ってきた魚を、できるだけ簡単に自分で料理して美味しくいただく」ですが、時に、魚以外で美味しいものが釣れる(?)ことがあります。まあ、タコやイカもそれを見て「魚」とは言いませんので、これもありかな…、と思い、メニューのひとつに加えます。なんと、「カニ」なのです。といってもタコが好物のイシガニなどではなく、高級といわれるガザミです。このカニは「ワタリガニ」とも呼ばれ、一番後ろの足が平らでオールの様になっていて、これで泳ぎます。泳ぐ所を見た事はありますが、中々に上手に泳ぎます。このカニは汽水域(海水と真水の境)辺りの砂地に棲んでいて、何と冬にはその砂の中で冬眠するそうです。子供の頃、某瀬戸内海沿岸の河口辺りの砂地でたまにこのガザミを見つける事はありましたが、あのハサミが恐くて、なかなか捕まえる事ができませんでした。それが何と、キス釣りの針にかかって上がってきたのをタモで掬ってゲットしました。150g程度の小(中?)型ですけど、こいつが美味いのです。あまり身はありませんが、釣って(当然、スレ…)食べたので、本サイトのコンテンツに加えます。

●お店でたまに見かける事はありますが、殆どは輸入物らしく、国産ものは高級品です。400g程度のものですと、茹でて普通のカニ同様にその身の美味しさを楽しめるのですが、いかんせん150gですから微妙です。このサイズ以下でしたら、味噌汁です。ゴージャスな味噌汁が楽しめますよ。参考までに、大型のガザミは生きたまま売っていると思いますけど、茹でる前に、口から竹串か尖ったものを刺して〆てから茹でた方が良いでしょうね。形を整えるのなら、紐か何かで縛っておくと足が取れたりしないようです。蒸した方が美味しくなるという方もいます。が、今回の私が釣ったガザミは150g…。潔く、真っ二つにして茹でました。やはり、足は取れてしまいましたが、味噌汁ですから…。で、思った通り、身の中に砂が入っていました。これを洗ってしまうと、肝心のミソが流れてしまいます。ここは美味しさ優先で、そのまま。砂は沈みますから、どうせ底に溜まります。お酒を少々加えてアクを取りながら茹でます。美味しいダシが…。煮えたら、味噌汁の基本、弱火にして味噌を溶き入れます。お好みで刻んだネギを加えてください。

●ハイ、ゴージャスな「ガザミの味噌汁」が出来上がりました!一口すすって「美味ぁぁぁい!」。汁だけで終わってはいけません。150gとはいえ、殻の中にはミソと身が(少し)あります。これをしゃぶるようにして食べるとこれまた絶品!ガザミは本来、身が少ないカニですので、爪楊枝でほじくってその身の美味さを楽しんでください。くれぐれも底に溜まっている砂まで飲まないように。お店で売っているものには砂など入っていないと思いますけど。あと、カニの「捌き」は簡単で、甲羅を剥がして「ガニ」を取るくらいです。「カニは喰ってもガニ喰うな」が基本です。ちなみにカニの腹側にある蓋のようなものを「ふんどし」といいますが、雌のふんどしは、さすがに下品なので「腰巻き」と呼ぶそうです。横に広いのが「腰巻き」で、縦に狭くて長いのが「ふんどし」です。なるほど…。
テキトー簡単お魚メニュー 目次へ
★魚の捌き方・下処理 「オニカサゴの毒針処理」
★テキトーコラム 「魚が釣れ過ぎた時の保存方法等」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ウミタナゴ」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ササノハベラ」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ネンブツダイ」
「釣り」テーマ以外の運営サイト
