テキトー簡単お魚メニュー カナガシラの塩焼き&丸唐揚げ
●カナガシラはホウボウの仲間です。違いは、あのホウボウ特有の美しい胸びれが無い事と、大きくなっても30cm程度で、小ぶりな事です。名前の由来はその硬い頭。「金頭」「鉄頭」とか書くようです。そのマンマですね。このカナガシラは「縁起」の良い魚とされ、地方によっては子供の「お食い始め」に使われるようで、宮中の儀式でも使われる、ありがたい魚です。また、「金頭」という呼び名から「お金が儲かる」縁起ものとされ、面白い呼び名としては、「仮名(の)頭」ということで「イ」とも呼ばれるようです。イロハのイです。これは市場での呼び名らしく、粋ですね。

●と、色々謂れのある魚ですが、私の周りではそれほど珍重されている様子もなく、殆どがただの外道扱い。生息域が50mから300mの広いレンジ(もう少し浅い所にもいますけど)にいるようですから、色々な釣りもので上がってきます。私はコマセマダイか深場のカワハギ釣りで時々出会います。このカナガシラ、実は大変に美味い魚なのです。
●脂ののった冬が旬です。捌き方はホウボウと同じ。刺身は言うに及ばず、定番の塩焼きでもホウボウ並みの美味さです。もちろん煮付けても鍋ネタにしても美味いのですが、実際釣れてくるのは20cm程度ですから、ボリューム感はイマイチです。

●そこで、その小ぶりな所を活かして、丸のままの唐揚げがオススメです。

●塩、コショーで味を調え、小麦粉をまぶしたらダイナミックに丸のまま唐揚げにしましょう。ホクホクとしたホウボウ並みの白身が楽しめますし、丸揚げですから、香ばしい事この上なし。冬の釣りでこのカナガシラを釣ったら、喜びましょう。縁起も良ければ、美味しいのですから。
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