テキトー簡単お魚メニュー メダイの西京漬け
●メダイは冬の海の暴れん坊の異名を持つ魚です。釣りものとして専門に狙っている船もありますが、中深場の根魚狙いで来ます。引き味はもう抜群です。この魚、釣り師からちょっと苦手にされているところがありますが、それはヌルです。しかも半端ではありません。鼻水のように全身がヌルヌルズルズルです。釣り上げたら船長からデッキブラシを借りてこのヌルをゴシゴシ落としている人もいます。私もそうです。が、その暴れん坊のイメージと違って非常に上品な身を持っています。白身です。私の経験では大体美味しいのは3kg位まで。一度6kgオーバーのメダイを釣りましたが、正直言って身が固く、ゴムでした。このメダイ、お刺身でも美味しくいただけますが、やはり一晩おいた方が美味しくなります。その淡白な白身をいただくのに最適なのが西京漬けです。

●まず三枚におろして身を取ります。皮は引かないでそのまま。食べやすい大きさに切り、塩をして、しばらく置きます。キッチンペーパーで水気を取り、バットか大きめのタッパーに並べ、味噌に漬けます。お味噌はやはり西京味噌が風味もあり、美味しく仕上がります。目安として西京味噌300gに対してお酒大さじ3杯、味醂を大さじ3杯加えて混ぜてください。ただ、これは目安です、要は並べたメダイの身に味噌がまんべんなく絡まればよい訳です。味噌が足りないと思えば増やしてください。お酒も味醂も風味の物ですからお好みで加減してください。少々量を間違ったからといって失敗するような調理法ではありません。テキトー主義の本領発揮です。これをジッパーに入れて冷凍する方もいるようです。ダイナミックな方法です。これだとある程度保存もできるでしょう。私はやりませんが。

●メダイの切り身に味噌を絡めたらバットの場合はラップを被せ、タッパーは蓋をして冷蔵庫へ。食べごろの目安は2日~4日です。焼くときは味噌を箸で落として(別に手でやっても良いですよ)、フライパンで焼きます。その時、アルミホイルを敷いて焼けばフライパンに焦げ付きが残りません。最近ではそれ用の焦げ付きにくい加工がしてあるアルミホイルも市販されているようですが、普通のアルミホイルで問題はありません。グリルにアルミホイルを敷いて焼いてもOK。

●ハイ、これで香ばしいメダイの西京漬けが出来上がりました。お酒が最高に進む肴です。ちなみにこの西京漬けは、要は「味噌漬け」ですので、メダイに限らず、キントキで作っても美味しくいただけます。我が家ではキントキの西京漬けは定番メニューです。他にもサワラやムツなど色々な魚が美味しくいただけます。ぜひ、試してください。
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