テキトー簡単お魚メニュー ナメロウの山河焼き&水なます
●「アジ・イサキのナメロウ」という料理をご紹介しましたが、このナメロウでさらに美味しい料理のバリエーションが楽しめます。それが「山河焼き」と「水なます」です。これも超簡単で、ナメロウの美味しさをもう二度楽しめますので、ぜひお試しください。ちなみに、「山河焼き」は通常「さんが焼き」と表記しますが、語源は「山と河(海の魚ですが)の美味しさが一緒になった」という事にあるようです。あくまでも説ですが。実際、違う所で取れた違うものを合わせると絶品の味になるというのは料理の世界ではよくあることで、ヤマカケ(マグロ+山芋)や、サンマと大根おろし、メバルの煮つけ(メバル+筍)などなど。誰が考えたか知りませんけど、人の食い意地は見事なものです。

●まず「山河焼き」ですが、作ったナメロウをハンバーグのような形に整えます。そして、フライパンで両面を焼きます。以上。ウルトラ簡単です。ナメロウだけで食べられるので、あまり火を通しすぎるとボソボソして、食感が落ちますので程々に。大葉を両面に張り付けて焼く方もいるようです。もともとナメロウに大葉を使っていますが、その風味を増し、美味しそうな飾り付けになります。私はマンマ焼くだけですが。仕上がりはまさに魚のハンバーグ。簡単手軽なおかずの一品です。

●次に「水なます」ですが、これを料理とはあえて言いません。水と氷でナメロウを好みの濃さに薄め、冷たいお汁を作るだけです。夏に食欲が落ちた時でもサッパリといただけるお汁です。

●「山河焼き」も「水なます」もナメロウから派生した房総の漁師料理です。船の上で、いかに手早く美味しいものを作るか、といった漁師の合理主義から生まれたものです。ちなみに、最近では船のスピードが早くなったので海にいる時間も短くなり、船上でこうしたものを作ることはないそうです。余談ですが。
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