テキトー簡単お魚メニュー ヤリイカの刺身&イモ煮
●ヤリイカは100m以上の深場の海に群れで生息していて、特に冬の人気釣りものです。スルメイカのほうが店頭ではポピュラーですが、冬の時期にこのヤリイカをお店で見つけたらその味わいをお試しください。私は釣って食べますが、実はヤリイカ釣りはやった事がありません。なのにどうして釣れたのか。外道で来ました。珍しい事ですが、アオリイカ釣りをやっている時に20m程度の浅場で釣れました。何かの事情でその辺りにまで来ていたのでしょう。専門のヤリイカ釣りは、いつかやるでしょうが、あの投入器に苦手意識を持っていて、十ン年の船釣り遊びの中で、このヤリイカ釣りは一度もやった事がありません。ですが、まあ、釣った事はある訳ですから美味しくいただきました。

●ヤリイカの捌き方ですが基本的にはアオリイカと同じです。このアオリイカ、その姿かたちからコウイカ目と思っている人がいますが、ヤリイカやスルメイカと同じツツイカ目です。アオリイカの捌き方と同じと書きましたが、それよりも簡単です。乱暴な言い方をすれば、胴を切り開く必要はなく、ゲソの部分を持ってズボッと気持ちよく内臓ごと引き出してください。

●身の方は刺身にする場合はやはりアオリイカと同じように皮を取り、開く必要がありますが、煮物にする場合は皮付のままで行けます。「アオリイカの捌き方」をご参考ください。刺身は、お好みの大きさ形に切ればよいのですが、私はソーメン状に細く切ります。コロコロ感を楽しみたいので。イカソーメンと言えばスルメイカが多いのですが、お店などでもこのヤリイカをイカソーメンするところもあります。スルメイカより透き通った身が食欲を誘ってくれます。ゲソの方は茹でて、刺身のようにわさび醤油でいただいても柔らかい口当たりと食感が楽しめます。

●刺身の次の定番は「イモ煮」です。イカとサトイモとの相性はバッチリ。イカは開かず、エンペラと胴とゲソを分けて、胴は皮は残したままリング状に切ります。これを鍋で沸騰したお湯に入れてすぐに取り上げます。これがダシになる訳です。そして皮を剥いたサトイモを食べやすい大きさに切って鍋に入れ、お湯が少なかったらサトイモが浸るくらいの水を足し、砂糖と醤油で味見をしながら好みの味付けをします。たまに味見をしないでレシピ通りの調味をする人がいますが、味見の習慣を付けないといつまで経っても自分好みの「味」が作れません。私は少し薄目の味付けをします。これも好みですがお酒を入れると風味が増します。味醂を足す場合は煮あがる前に。サトイモに箸が通るくらい煮えたら、一度お湯から上げたヤリイカを加えてしばらく煮ます。お刺身でもいただける鮮度ですから、あまり煮込む必要はありません。固くなってしまいます。

●ハイ、できました。簡単でしょ。酒の肴でもご飯のおかずでも楽しめます。ちなみに、日本人は世界で一番イカを消費する国だそうですが、食べればなるほどと思います。この旨味…。
テキトー簡単お魚メニュー 目次へ
★魚の捌き方・下処理 「オニカサゴの毒針処理」
★テキトーコラム 「魚が釣れ過ぎた時の保存方法等」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ウミタナゴ」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ササノハベラ」
★食べない魚はリリース 「食べられますけど… ネンブツダイ」
「釣り」テーマ以外の運営サイト
